3/15 C会場 テクノロジー/開発トラック
15日の午後はC会場にて、テクノロジー/開発トラックとして、5つのセッションが開催されました。
第1セッションでは、株式会社セラクの持田宏平様より、「スマート洗面台のすべてと今後について」と題してご講演頂きました。
「スマート洗面台」の技術的な解説や開発秘話などをご紹介頂きました。鏡にタッチセンサがついたり、体重計が装備されるなど、段々と進化する過程が紹介されました。
第2セッションでは、株式会社ウェブテクノロジの小野知之様より、「知っておきたい、画像データ圧縮の仕組みと特長~DXTCとPVRTC~」と題してご講演頂きました。
画像データ圧縮という少し専門的な内容でしたが、こういう場合は再現性が悪くなりますなど具体的な例を示し、分かりやすく紹介して頂きました。くっきり表示するには256色PNGが良いようです。
第3セッションでは、株式会社MetaMoJiの亀井正樹様より、「手書き入力が拓く新しいシーンとは?弊社製品と取り組みのご紹介」と題してご講演頂きました。
手書き入力は、キーボードに比べ、より人間の感覚に近い入力方法です。手書き文字をそのまま保存して、後からテキストに変換する使い方などが紹介されました。
第4セッションでは、アシアル株式会社の久保田光則様より、「HTML5ハイブリッドアプリ開発実践編~クロスプラットフォーム開発でハマりがちなポイントを解説~」と題してご講演頂きました。
モバイルアプリの開発もクロスプラットフォームが普通になってきました。Monaca/PhoneGap と HTML5を利用した開発のコツを紹介して頂きました。HTML5で不足するとこるはプラグインで補うと良いようです。
第5セッションでは、日本App Inventorユーザー会の多田丈晃様より、「誰でも簡単 App InventorではじめるAndroidアプリ開発」と題してご講演頂きました。
App Inventor は、米国MITで開発が進められています。プログラミングを知らない人でも簡単に使えることを、実演を交えて紹介して頂きました。
(K.O)
3/15 D会場 クラウド/WEBトラック
時代のエッジを切り開くがのごとく、最先端の切っ先が屹立する興味深くスピード感あふれるトラックの講演でした。
ビッグデータとクラウドを背景にWEBブラウザを通して実現されるコンピューティング世界の先端の一部を垣間見ることができる豊富な実例に基づいた講演は、デベロッパーにとってもクリエイターにとってもユーザーサイドにとっても「これから」の道標と成る内容を豊富に示された時代のアイコン的講演と言えました。
◆ファーストセッションは日本マイクロソフトの鈴木章太郎氏と佐藤直生氏の登壇を迎え、
「Windows Azure Mobile Services を使った Android /iOS アプリケーションの構築」のテーマのもとにオープンなクラウド環境と複数言語環境でのデータのシームレスな連携の方法を、Windows 8/Windows Phone 8 のみならず、iOS、そして Android 用にも連携できる、柔軟なプラットフォーム対応が紹介されました。特にWindows Azureのオープンなクラウド環境を利用してAndroid/iOS アプリから、Mobile Services を利用して、デー タの保存、プッシュ通知、ユーザー認証を実現する方法の紹介が特徴的でした。
◆セカンドセッションはグーグル株式会社の清水千年氏の登壇を迎え、
「モバイルサイト及びアプリにおけるアクセス解析の手法」のテーマの元、Google アナリティクスを用いた解析方法の講演でした。
会場とGoogle アナリティクスのクラウド環境がタイムレスに繋がり、刻々と変化する会場内でのアクセス状況を実際に投影しながらのアクセス解析の説明はリアルタイムゆえの迫力でした。
一般的に知られているようで以外と知られていないAnalytics の基礎的な使い方から、シーン別の詳細分析方法等の講演はカスタムレポート制作の強力なヒントが散りばめられていました。
◆サードセッションは株式会社 Engine Yardの安藤祐介氏の登壇を迎え、
「PaaSを利用して運用するスケーラブルなサーバサイド」のテーマのもとに講演いただきました。
ますます増大するサーバ周りの環境負荷とそれに伴う維持管理の大きな負担や人員確保の問題点を、クラウド環境でサーバサイドを稼働させる事で解決するサービスについて、PaaS導入事例にに基づいたわかりやすい説明でのメリットが紹介されました。会場内からも具体的な質問があり、スケーラブルなシステムをどのように構築するのかという、時代の最先端の現実的要求の姿が浮き彫りになりました。
◆フォースセッションはOESF代表理事の三浦雅孝氏、サイバーシルクロード八王子の岩月達男氏のお二方の登壇を迎え、
「Androidによる地域振興」をテーマに講演いただきました。
商工会議所という堅実にして古くからの地域に密着した組織の産業基盤からの要求もあり、「織物の街、八王子」をどのように活性化するのかという現実的な取り組みが紹介されました。
Androidという旗印のもとに、クラウド環境を活用して様々な商品を実際に開発販売、そのジャンルは織物に留まること無く、ひとつの成功例がドミノ現象的に地域の産業の起爆剤となっていく姿を、豊富な実例に基づいて紹介され、最後にはゆるキャラも含めた登場によって会場を沸かせました。
◆ラストセッションは株式会社サイバーエージェントの川上琢也氏の登壇を迎え、
「受け入れテスト7名体制で、年間100タイトルをこなすためには!」のテーマの元に講演いただきました。
現実的にどの様なテスト体制を、どのような時間経過の中で構築してきたか、その過程での苦労と工夫から生み出された効率のよい全アプリの検証方法の説明には、会場から多くの質問もあり、開発テストに対する視聴者の大きな興味と現実に抱えている解決のための志向を見ることができました。
ほとんどゼロの状態からスタートしたアプリの検証業務が、たった7名という少人数を変えること無く現在の年間100タイトルクリアまでの過程で、クラウドの活用などによる時系列での改善による効率化の手法説明は他社・業種にとっても大きなヒントとなりました。
(Y.S)
3/15 E会場 セキュリティ/開発
15日のEトラックでは、午後からタオソフト様、今岡工学事務所様、NECビッグローブ様よる3セッションを開催しました。
第一セッションではタオソフトウエア株式会社の代表取締役であります谷口岳様より「脆弱性のあるアンドロイドアプリのつくり方」と題してご講演頂きました。
アンドロイドOSのセキュリティについての基礎知識からセキュリティホールがあるアプリケーションを作らないようにするために、やりがちな例をご紹介頂きました。
また、APKに著作権を有するコンテンツを包含する場合の注意点や、jarからソースコードが復元されないようにする工夫などデモを通じて解説頂きました。
第二のセッションでは、今岡工学事務所の今岡様より「Maker革命とAndroidテクノロジー」と題してご講演頂きました。
昨今話題のMakersムーブメントをIT業界がどのように商機として捕らえていけばよいか、いくつかの提案を紹介頂きました。
中でもAndroidテクノロジーはそれ自体オープンソースであり他の機器との自由な接続を可能にするプラットフォームであるため、Androidと「ものづくり」との連携による様々な可能性について実例を交えご紹介頂きました。
第三のセッションでは、NECビッグローブの安西剛さまより「リーンでアジャイルにAndroidアプリ開発してみた!」と題してご講演頂きました。
自らの会社でのアジャイル開発の取り組みを豊富な画像で分かりやすくご紹介頂きました。
アジャイル開発のありがちな誤解や単に開発手法という捕らえるのではなく「チームやメンバーが自発的に動く」組織に変化を起こす知恵や明日からでも現場で行える「カイゼン」のノウハウをお話頂きました。
(M.I)