イベント開催報告

イベント開催報告

ドコモワークショップ

ドコモワークショップではHoneycomb、おサイフケータイ、3D関連、位置情報機能についてのワークショップを実施しました。
いずれについても事前応募いただく形を取りましたが、多数の当日参加希望者にもお越しいただき、入場制限を行うほどの盛り上がりとなりました。
「濃い目」を意識した講義内容で設定したため、開発にすぐに活かせるもの、新機能に関すること等、中級以上の受講者には特に満足いただけるものだったと思います。

デザイントラック

デザイントラック

(撮影:鈴木教之 ABC実行委員)

各講演で印象に残った内容を簡単にご紹介すると、佐藤伸哉氏はAndroid のUIデザインやデバイスによるUXデザインの特徴・ユーザや国による使い方の違い等、鷹野雅弘氏はデスクトップとスマートフォンサイト・ユーザ別の使い方を意識したデザイン等、アドビシステムズ株式会社様はDreamweaber CS5.5の新機能、HTML5とCSS3 jQueryモバイルを使用した作成などの紹介、たにぐちまこと氏の講演はスマホデザイントレンドや今後のサイト制作の傾向について、最後に@tomorrowkey&山本麻美両氏は具体的な制作例を通じAndroidアプリデザイン入門者がデザインで気をつけるPOINTを楽しくわかりやすく、でした。

デザイントラックは全ての講演が満席・立ち見となり、机の間の通路にも人が座り講演に聞き入るほど熱気にあふれ、前回のABC開催時よりもさらに大きくアンドロイドが躍進したことを実感しました。聴講者の内訳はプログラマ8割・デザイナ1割・ディレクタ1割の割合。聴講者の多さや講演頂いた内容からも、今後さらにスマートフォンの特徴を理解したデザインの重要性が求められるだろうと思える一日となりました。

大隈講堂 小講堂

大隈講堂 小講堂

小講堂では午前中、大講堂で行われた基調講演の中継を行いました。大講堂で概ね人を収容できたため、小講堂で聴講する人は多くありませんでした。
午後はまず一番目の登壇者として、DeNAの川崎修平様の講演がありました。講演ではDeNAのゲームプラットフォームの話があり、ゲームに興味のある参加者が多数集まり、質疑も活発に行われました。続いて、山田達司さんとアスキー遠藤さんの対談が行われました。山田さん、遠藤さんの対談はスマートフォンに至る歴史を振り返りこれからのスマートフォンを考えるものでした。大変面白く熱気あふれる講演で聴講した人も多く満足されたようでした。小講堂が満員になったほどの人気のある公園となりました。
そして次はPayFowardingプロジェクトコミッター一同による発表が行われました。3月11日に起きた震災以来作成してきた震災時に向けたアプリケーションの発表を行いました。時間がなく満足な発表となりませんでしたが、強い関心を持つ人が多く参加してくれました。続いて、Android携帯を利用した「放射線見える化計画」NINJAについての発表が行われました。Androidで放射線を測定するという試みに多くの人が集まりました。佐々木さん、寺脇さん、 河野さん、今岡さんなど順番に実演を絡め発表を行い、参加者もとても有意義に過ごせたようでした。
最後は、株式会社バスキュール様による、Galaxy S IIを宇宙に打ち上げるSpace Balloon Projectの発表でした。Galaxy S IIを宇宙に打ち上げ生放送するというプロジェクトでその背景や状況を幻想的な音楽と共に発表してくれました。講演終了後も質問者が後を絶たない盛況な発表となりました。

学生トラック

学生トラックでは、一トラック20分で7名の方に発表して頂きました。最年少の中学生の発表は、セキュリティ部に所属しており、カーネルから見たアンドロイドのセキュリティについて独自の視点で講演されていました。また、震災時にアプリを開発した大学院生の方は、今まで複数プロジェクトに携わった経験から学んできたビジネス要素を交えて、紹介して下さいました。他の方については、主に学内での研究テーマにされていて、学生にとっては、良い発表の機会になったのではないかと思います。ただし、集客という意味では、課題が残り、他のトラックとの併設の方が望ましいように思います。

開発トラック1

開発1トラックでは、実際にAndroidアプリを開発されている開発者であるデ部のみなさん、日本システムウェア久保田様、(株)PM9野田様、長澤様、楽天(株)和田様からAndroidの解説やアプリ開発のノウハウについてご講演頂きました。
全体的に聴講者は多かったですが、特に最新VersionであるHoneycomb(Android3.0/3.1/3.2)のAPIの解説では、日本ではタブレット端末製品が少ないという状況にもかかわらず、立ち見が出るほどの大盛況で、Honeycombに対する関心の高さがうかがえました。

CP(コンテンツプロバイダ)トラック

CP(コンテンツプロバイダ)トラックでは、Androidにおけるソーシャルゲームやコンテンツのプラットフォームを提供している各社の取り組みが発表されていました。
開発SDKの具体的デモや、実際の開発事例の話、ビジネス寄りの話までありました。
エンジニアもビジネスサイドの方も多く参加されていた印象でした。
どのセッションも多くの聴講者が参加し、コンテンツプラットフォームへの関心の高さが伺えました。

メーカーサービサートラック

メーカーサービサートラック

メーカーサービサートラックではシャープさん、日立さん、富士通さん、京セラさん、NECビッグローブさんの講演されました。シャープ重田さんの講演は電池持ち対策のツールについての説明。まさか、メーカーさんからソース出してまで説明してくれるとは驚きです。富士通本田さんの講演のあと、ちょっと面白いやりとりがありました。富士通さんの講演のあとに、シャープさんの直々の質問「前回私が講演したときの質問で、富士通さんになかなか答えにくい内容をを聞いていただいたので、このへんで私からも質問を~」とのこと、軽いメーカーバトルという、ちょっとした見せ場がありました。このような会社間を越えたやり取り、聞けるのは日本Androidの会だけだと思いました。実際のやり取りは公開中の動画を参考ください。

メーカーサービサートラック

(ABC2011Summer実行委員 共同執筆)

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