イベント開催報告

講演資料一覧

Ustreamアカウント情報

広がるAndroidの世界 - 更なる発展を目指して

お知らせ

2011.1.17
イベント開催報告ページを公開しました。
2011.1.17
講演資料を公開しました。
2011.1.9
スマートフォン用サイトに会場案内図を掲載しました。
2011.1.8
USTアカウント情報を掲載しました。
2011.1.8
ABCのWEBサイトがスマートフォンに対応致しました。

Android Bazaar and Conference 2011 Winter開催にあたって

広がるAndroidの世界

今年の冬は、Android の飛躍的な拡大の時期になると思います。この冬、全キャリアとほとんどすべての端末メーカが、Android 端末を市場に投入します。また、大きなインターネットサービスプロバイダ(ISP)が、Android をターゲットとした活動を開始し、そうした動きの中で、多くのコンテンツプロバイダ(CP)も Android に対する関心を高めています。携帯だけではありません。タブレットを中心に、Android を搭載した情報端末・情報家電も、急速に普及する兆しがあります。立ち上がりつつある電子出版の業界も、Android に注目しています。また会員を中心に、Android の開発者は確実に増大し、日本は、Android アプリのアップロード数世界第二位にまでなりました。携帯 Java の技術者も Flash の技術者もゲームの開発者も、Android に大きな関心を寄せています。先行した iPhone アプリの Android への移植も進んでいます。最終的には、Android の世界の広がりは、一般の消費者にどれくらい Android 端末が普及するかで決まるのですが、この冬の Android 端末の一斉発売が、この点で、大きな飛躍になることは間違いありません。ABC 2011 Winter は、参加者に、こうした Android の世界の多面的で多様な拡大を、いろんな視点から、実感してもらう機会になればいいと考えています。

更なる発展を目指して

ただ、更なる飛躍を目指すためには、考えなければならない問題もいろいろ存在しています。Android の世界は、全体としては、拡大しているのですが、その一方で、ハードウェアもマーケットも、fragment 化が進行しています。それは、健全な競争を促進するというプラスの側面を持ちつつ、アプリの開発と流通を複雑化するというマイナスの作用も持っています。マーケットの問題は、特に、重要です。企業の多様なビジネス・モデルの展開を可能にし、開発者に経済的なインセンティブを与えうる、持続的なエコ・システムとしての、オープンなマーケットの充実は急務です。Android のプログラミング・モデル、開発スタイルも、必ずしも、成熟したものではありません。生産性をあげるには、もっと開発のしやすいものに変化していくべきだと考えています。

ABC 2011 Winter が、Android が更なる飛躍を遂げる上で、課題となる問題で、広い認識の一致が得られればいいと思っています。

日本Androidの会会長 丸山不二夫