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[[勉強会]]
[[ワーキンググループ/ハンズオンセッション]]

** 概要 [#b41108ba]
このページは、Android SDKのインストール手順についてのガイドです。
* Android SDKのインストール手順 [#e2a3dabc]

- Android SDKは、ダウンロードしたZIPファイルを任意のディレクトリーに展開するだけで実行可能です。
-- Android SDK のセットアップが完了したら、エミュレータを実行してみましょう。
- プログラムを開発するには Android SDK とは別に、開発環境のセットアップが必要です。
-- 勉強会WGでは、開発環境として Eclipse と ADT(Android Development Tools)プラグインを使用します。
** Android SDK [#ob639277]

** Android SDK のインストール [#jfaccc78]
ダウンロードした Android SDK のZIPファイルを展開し、PATH 環境変数の設定を行います。
 Android SDKとは、DoCoMo HT-03AなどのAndroid端末で実行可能なアプリケーションを開発するための、ソフトウェア開発キット(Software Development Kit:SDK)です。

*** Android SDKのダウンロードと展開 [#c04ddbc8]
Android SDK のダウンロードと展開方法は以下の通りです。
 AndroidのSDKは、すべてオープンソースのソフトウェアで構成されていますので、無償でダウンロードして使用することができます。Androidのアプリケーションは、Java言語で開発を行います。開発環境には、Eclispeを使用します。開発用のホストPCは、Windows、Mac、Linuxがサポートされています。

+ [[アンドロイドのトップページ(http://code.google.com/android/)>http://code.google.com/android/]]から、[["Download the SDK">http://code.google.com/android/download.html]]を選択して、SDKをダウンロードします。
+ 表示されるライセンスの内容を詳細して、最後の「I agree to the terms of the SDK License」にチェックをして、「continue」ボタンを押します。
+ 入手したandroid-sdk-[windows or mac_x86 or linux_x86]-1.0_r1.zip-1.0_r1.zipを、お好みのディレクトリに展開します。
-- (たとえば、C:\Android\android-sdk-windows-1.0_r1など)
+ 以下、展開したディレクトリーを''<your_sdk_dir>''と表現します。
 開発は、エミュレータを使用することで、実際のAndroid端末がない状態でも、ほとんどの部分の開発を行うことが可能です。また、このSDKを利用することで、実際のAndroid端末上での開発を行うこともできます。

*** PATH環境変数の設定 [#hbda8abc]
 現在、このSDKで開発可能な、日本で入手できるAndroid端末には、以下のような機種があります。

Android SDK のツールを使用するために、PATH環境変数を設定します。
- Google Developer Day Phone (GDD Phone)
-- 2009年6月9日に行われたGoogle Developer Dayで配布された端末。非売品。日本国内の使用基準の認可済み
- NTT DoCoMo HT-03A
-- 2009年7月10日に発売された端末。
- Android Developer Phone 1 (Dev Phone 1)
-- Androidマーケットに開発者登録を行うことで、米国からクレジットカードで購入可能。
-- 日本国内の使用基準の認可がないため、WiFi通信や通話などは行ってはいけない。

- Windows Vistaの場合には、メニューからコントロールパネルを開き、「システムとメンテナンス」の中の、「システム」を選択します。左のタスクの「システムの詳細」を選んで、開いたウィンドウの環境変数の中の、path環境変数に「<your_sdk_dir>\tools」を設定します。
- Windows XPの場合には、スタートからコントロールパネルを開き、「パフォーマンスとメンテナンス」の中の、「システム」を選択します。「システムのプロパティ」ウィンドウが開くので、「詳細設定」タブの「環境変数」ボタンをクリック、path環境変数に「<your_sdk_dir>\tools」を設定します。
- Mac, Linuxの場合には、~/.bash_profileなどに、以下の宣言を追加します。
 export PATH=${PATH}:<your_sdk_dir>/tools
 このほかにも、多くの組み込み用のボードPCなどで実行が確認されています。

新しいバージョンをインストールした場合には、この設定を変更するのを忘れないようにしましょう。
** インストール手順の概要 [#xda00a3f]

** 開発環境(JDK,Eclipse,ADT)のセットアップ [#mf3788a3]
 SDKをインストールするには、Java SE Development Kit (JDK)、Eclipse、Android SDK、Eclipseプラグインのインストールが必要です。

アンドロイドのドキュメントは、展開したディレクトリーのHTMLファイル(<your_sdk_dir>/documentation.html)に格納されています。都度、ドキュメントを確認しながら、作業を進めてください。
- Java SE Development Kit (JDK)
-- Javaの開発環境 http://java.sun.com/javase/ja/6/download.html
- Eclipse GUIのエディタなどを含む統合開発環境
-- 日本語版 http://mergedoc.sourceforge.jp/
-- オリジナル http://www.eclipse.org/downloads/
- Android SDK (Android用のコンパイラーやエミュレータ)
-- http://developer.android.com/sdk/
- ElipseのAndroidプラグイン(ADT) 

アンドロイドでプログラミングをするには、開発環境のセットアップが必要です。以下のソフトウェアは、すべて無料で使用することができますが、別途ダウンロードして、設定する必要があります。
- Java SE Development Kit (JDK) :Javaの開発環境 http://java.sun.com/javase
- Eclipse: GUIのエディタなどを含む統合開発環境 http://www.eclipse.org/
- Android Development Tools plugin (ADT):  Eclispsから設定
以下、Windows環境を例に、セットアップの説明を行います。

 英文のインストールガイドは、展開したフォルダーのトップにあるHTMLドキュメントの中の''「Installing the SDK」''の
 節に記述されています。このページのリンクをたどったり、設定用の文字列をコピーしたりすると、タイプミスなどを
 減らすことができますので、ブラウザで表示をしながら設定を進めましょう。
** Java SE Development Kit(JDK)のインストール [#s3626325]

Sunのサイトから、Java SE Development Kit (JDK)をダウンロードしてインストールします。

*** Java SE Development Kit (JDK)のインストール [#t3360ff3]
http://java.sun.com/javase/ja/6/download.html

まず、JDKをインストールします(以下、Windowsの場合の例)。
+ 「Installing the SDK」ページの「JDK 5 or JDK 6」をクリックし、[[Javaのダウンロードのページ(http://java.sun.com/javase/downloads/index.jsp)>http://java.sun.com/javase/downloads/index.jsp]]を表示します。
+ 最新の安定板(10/17現在は「JDK 6 Update 10」)をダウンロードします。
+ プラットフォームでWindowsを選択し、ライセンスに同意して、「Continue」をクリックします。
+ Windows Online Installationを選択し、ファイルをダウンロードして、実行します。
+ ライセンスの画面が表示されますので、内容の確認後に同意をして、デフォルトの設定でインストールを行います。
+ 完了の画面がでたらインストール終了です。
#ref(JDK.jpg)

- 最新の安定板(2009年6月現在は「JDK 6 Update 14」)をダウンロードします。
- プラットフォームでWindowsを選択し、ライセンスに同意にチェックして、「Continue」をクリックします。
-  jdk-6u14-windows-i586.exeをクリックして、ダウンロードします。もしくは、Sun Download Managerを使用してダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを実行します。インストーラーの指示に従って、インストールを行います。

コマンドプロンプトを新たに立ち上げて、「java -version」と打って、インストールしたバージョンが表示されることを確認しておきましょう。

*** Eclipseのインストール [#b7bcf789]
次に、Eclipseのインストールを行います(以下、Windowsの場合の例)。
*** Eclipseのインストール [#q2a7b5a7]

+ 「Installing the SDK」ページの「Eclipse」をクリックし、[[Eclipseのダウンロードページ(http://www.eclipse.org/downloads/)>http://www.eclipse.org/downloads/]]を表示します。
+ Java開発用のパッケージである「Eclipse IDE for Java Developers  Windows」を選択して、ダウンロードします。
+ ダウンロードしたファイルを、「C:\eclipse」などのディレクトリーに展開します。
+ 「C:\eclipse\eclipse.exe」をダブルクリックすることで、eclipseが起動されます。Welcomeの画面が表示されれば完了です。
Eclipseは、バージョン3.3(Europa)、もしくは、バージョン3.4(Ganymede)が必要です。

#ref(Pleiades.jpg)

- 日本語化されたEclipseを使用する場合には、[[Pleiades (プレアデス)のダウンロードページ>http://mergedoc.sourceforge.jp/]]からダウンロードしてください。
-- Pleiades All in One 日本語ディストリビューションを選択して、Javaのパッケージをダウンロードします。
- オリジナル使用する場合には、[[Eclipseのダウンロードページ>http://www.eclipse.org/downloads/]]から、ダウンロードしてください。
-- Java開発用のパッケージである「Eclipse IDE for Java Developers  Windows」を選択して、ダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを、「C:\eclipse」などのディレクトリーに展開します。
- 「C:\eclipse\eclipse.exe」をダブルクリックすることで、eclipseが起動されます。Welcomeの画面が表示されれば完了です。
-- 次回からの起動のために、デスクトップなどにショートカットを作成しておくと便利です。

*** ADT(Android Development Tools)プラグインのインストールとセットアップ [#bc1750c1]
最後に、ADTプラグインをインストールとセットアップを行います。
** Android SDK のインストール [#n9cd02ee]

ADT(Android Development Tools)プラグインとは、Eclipse上でアンドロイドのアプリケーションを開発するためのプラグインです。EclipseのGUI画面からインストールの設定ができます。「Installing the SDK」ページの「Installing the Eclipse Plugin (ADT)」の節を参照しながら、設定を進めましょう。
#ref(Android.jpg)

以下は、Eclipse 3.4 (Ganymede)の例です。3.3は、SDKのドキュメントを参照して設定してください。
- 最新の安定板(2009年7月現在はAndroid 1.5 SDK, Release 3)を、[[Android SDKのダウンロードページ>http://developer.android.com/sdk/]]からダウンロードします。
- 入手したandroid-sdk-[windows or mac_x86 or linux_x86]-1.5_r3.zipを、お好みのディレクトリに展開します。
-- (たとえば、C:\android\android-sdk-windows-1.5_r3など)
-- 以下、展開したディレクトリーを''<your_sdk_dir>''と表現します。
- Android SDK のツールを使用するために、PATH環境変数を設定します。
-- Windows Vistaの場合には、メニューからコントロールパネルを開き、「システムとメンテナンス」の中の、「システム」を選択します。左のタスクの「システムの詳細」を選んで、開いたウィンドウの環境変数の中の、path環境変数に「<your_sdk_dir>\tools」を設定します。
-- Windows XPの場合には、スタートからコントロールパネルを開き、「パフォーマンスとメンテナンス」の中の、「システム」を選択します。「システムのプロパティ」ウィンドウが開くので、「詳細設定」タブの「環境変数」ボタンをクリック、path環境変数に「<your_sdk_dir>\tools」を設定します。
- Mac, Linuxの場合には、~/.bash_profileなどに、以下の宣言を追加します。
 export PATH=${PATH}:<your_sdk_dir>/tools

+ 「Help」メニューの「Software Updates」を選択
+ 「Available Software」タブの「Add Site」ボタンを選択
+ 開いたテキストボックスに「https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/」を入力
+ 「Developer Tools」をチェックして、「Install」をクリック
+ 「Install画面」の「Android Development Tools」と「Android Editors」の両方がチェックされていることを確認して、「Next」を選択
+ ライセンスを確認して、「I accept the terms of the license agreements」を選択して、「Finish」を選択
+ インストールが終了後、Eclipseをリスタートする
** ADTプラグインをインストール [#n3ae9f55]

ADT(Android Development Tools)プラグインとは、Eclipse上でアンドロイドのアプリケーションを開発するためのプラグインです。EclipseのGUI画面からインストールの設定ができます。

以下は、Eclipse 3.4 (Ganymede)の例です。

#ref(AddSite.jpg)
#ref(ADT.jpg)

- 「Help」メニューの「Software Updates」を選択
- 「Available Software」タブの「Add Site」ボタンを選択
- 開いたテキストボックスに「https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/」を入力
- 「Developer Tools」をチェックして、「Install」をクリック
- 「Install画面」の「Android Development Tools」と「Android Editors」の両方がチェックされていることを確認して、「Next」を選択
- ライセンスを確認して、「I accept the terms of the license agreements」を選択して、「Finish」を選択
- インストールが終了後、Eclipseをリスタートする

ADTプラグインのインストールが終わったら、ADT に Android SDK のディレクトリーを設定する必要があります。この設定は、Eclipseのメニューからで行います。

+ 「Window」メニューの「Preferences」を選択
+ 「Android」を選んで、「Android Preferences」の画面を表示
+ 「Browse」ボタンを押して、「SDK Location」に<your_sdk_dir>を設定する
#ref(Preferences.jpg)

** インストール後の確認作業 [#qe9959cb]
- 「Window」メニューの「Preferences」を選択
- 「Android」を選んで、「Android Preferences」の画面を表示
- 「Browse」ボタンを押して、「SDK Location」に<your_sdk_dir>を設定する

*** エミュレータの実行 [#f292816e]
アンドロイドのエミュレータを実行してみましょう。
** Android Virtual Devices (AVDs) の作成 [#v10f48ae]

+ Toolsディレクトリーのemulator.exeをダブルクリックして開きます。
Android Virtual Devices (AVDs) とは、エミュレートする端末毎の構成を指定して作成した、エミュレータの実行環境です。以下のような構成を指定することができます。

- ハードウェア構成: カメラ、キーボード、メモリのサイズなど
- システムイメージのバージョン: SDK 1.1や、SDK1.5といったバージョン
- そのほかのオプション: エミュレータのスキンや、スクリーンのサイズ、SDカードなど

SDK1.5で、Google Mapなどが使用できる、SDK15という名前のADVを作成するには、以下のコマンドを実行します。

 android create avd -n SDK15 -t 3 -c 128M

コマンドの詳細は、[[AVDsのリファレンスマニュアル>http://developer.android.com/guide/developing/tools/avd.html]]を参照してください。

*** エミュレータの実行 [#i2beb552]

ADVsが作成できたら、アンドロイドのエミュレータを実行してみましょう。

#ref(Emulator.jpg)

- Toolsディレクトリーのemulator.exeをコマンドラインのプロンプトから起動します。
 sdk_dir> emulator @SDK15
-- 最初の起動は、領域の初期化が起動されるので、5分以上かかる場合があります。2回目以降も、マシンの速さによりますが、1,2分(Intel(R) Core(TM)2 Duo 1.20GHz Memory 2Gの場合)くらいかかります。
+ 画面が表示されたら、右下の「Allボタン」を押して、インストール済みのアプリケーションの一覧を表示してみましょう
- 画面が表示されたら、右下の「Allボタン」を押して、インストール済みのアプリケーションの一覧を表示してみましょう
-- まず、「Browser」と書かれたボタンを押して、ブラウザを表示してみましょう。初期状態では、Googleのページが表示されるようになっています。ネットワークに接続されているPCであれば、このブラウザから実際に検索を行うことができます。