イベント開催報告

開発トラック

最初の第一セッションは、タオソフトウェア株式会社の谷口さんからアンドロイドアプリケーションのプライバシーについて、アライドテレシス株式会社の杉山さんからVPNの活用方法について講演いただきました。

続いて第二セッションでは近藤さんからカメラアプリについて実践的なコードを紹介していただき、IPA 独立行政法人 情報処理推進機構の勝見さんから災害時におけるクラウドサービスの見解を講演いただきました。

第三セッションではバイドゥ株式会社 足立さんからAndroidデザインガイドラインの適用したカッコイイアプリの作成方法をコードを交えて解説していただき、新里さんからKinectとAndroidを組み合わせたデモとその解説を講演いただきました。

最後となる第四セッションでは株式会社Zucks 橋本さんから多種多様なAndroidデバイスのテストを効率よく行うための工夫を説明していただき、大鳥さんからAndoroidを搭載した自動変速機能付き折りたたみ自転車の実物を持ち込んでの講演をしていただきました。

開発トラックはコーディングやスマートデバイスのみに留まらない幅広い内容となりました。

WEBデザイントラック

第一セッション前半はバイドゥ株式会社 プロダクト事業部 矢野 りんさんによる「テンプレでラクにマルチデバイス向けWebページをつくろう」
WEBデザインを出来るだけ効率的に目的にあって作りたい、そんな要望に答える講演です。 HTML5 Boilerplateを使ってWeb 開発を容易に行う実用的なTIPSとおさえるべきPoint、 コードの入手方法やHTML5 Boilerplateのフォルダーの構造 HTML5 Boilerplate の調整方法などを 具体的な例を交えつつ解説頂きました。

第一セッション後半はhtml5j.org管理人の白石 俊平さんによる「Web Components概要」です。
WEBのUIをコンポーネント化する為の仕様、『Web Components概要」の定義や指定方法などを説明頂きました。まだWeb Components はchromeのみ一部実装の仕様ですが、『Web Components概要」を知る事でこれから数年後のHTMLの向かう方向性が垣間見えるように思えました。

第二セッション前半は株式会社ウフィカ 代表取締役 あんざい ゆきさんによる「マルチスクリーンに対応するためのレイアウトのコツ」
Android アプリを作成する上でのマルチスクリーンの対応は悩み所をいう方も多いはず。この講演ではマルチスクリーン対応の上で気をつけるべきポイントやAndroidの仕様を具体例を交えながら丁寧にお話し頂きました。Android の仕様をしっかり理解し最適な方法を知る事ができる講演でした。

第二セッション後半は國分 亨さんによる「jQuery Mobileの導入にあたってハマリがちなポイント 」
スマートフォン向けのサイト制作時に頼りにするjQuery Mobileを実際に國分さんが導入された時にはまったポイントと解決方法をお話し頂きました。同じようにはまる可能性の高い所なだけに、実際にはまったツボを解説頂けると実際に使用する時に気をつけるPOINTがわかります。

第三セッション前半は株式会社シーエー・モバイル Web先端技術フェロー 吉川 徹さんによる「jQuery Mobileバレしないモバイルサイトの作り方」
jQuery Mobileを使ってモバイルサイトを制作すると、Query Mobile特有のデザインになってしまいます。カスタマイズするのにもコツが必要なjQuery Mobile、このセッションでは、jQuery Mobileを使っているサイトわかりづらいようにデザインをカスタマイズやノウハウを実際のhtmやcssの構造やどこを変更すればいいかなど具体例をあげながら解説頂きました。

第三セッション後半はエクスペリエンスデザイナー 佐藤 伸哉さんによる「AndroidのUI/UXデザイン、UIパターンの鉄板」です
Android の基本となる正しいUIのデザインルールを学んで、ユーザーにアンインストールされない、使ってもらえるアプリにするためにはどうしたら良いのか。定番となるパターンを理解しながら 構造、提供したい機能に基づいたアプリデザインの『鉄板」ルールを論理的に解りやすく講演頂きました。

第四セッション前半はバイドゥ株式会社 プロダクト事業部 デザイナー 秋葉 ちひろさんによる「デザイナーがエンジニアさんと楽しくデザイン実装の話をするために~XMLから読み解くAndroidデザインのコツとTips」
デザイナーは作り方を知らずにエンジニアにデザインを渡す事が多く、出来上がってきたアプリをみて思っていたモノと違う「残念な」結果になっていた経験もあるはず。XMLから9パッチ等 Androidアプリの構造を理解しつつ残念なデザインにならない為の デザイナにもエンジニアにも必須のTipsです。

第四セッション後半はアシアル株式会社 プロダクトエンジニア 斉藤 勝也さんによる「HTML5とMonacaでハイブリッドアプリ開発」
簡単にHTML5/CSS3/JavaScriptでの開発でありながら、 ネイティブに遜色ない機能とUXを実現出来る Monacaをご紹介頂きました。ハイブリッドアプリ開発をこれから行い方は是非一度使ってみてください。

会場内では通しで参加し熱心にメモをする方の姿も見受けられました。WEBデザイントラックはどの講演もお一人の講演が30分なんて時間が足りない!もっと聞きたい!と思わせる、本当に素晴らしい講演でした。

ビジネストラック

ビジネストラック最初のセッションはKDDI株式会社の川端様からKDDI株式会社様が取り組まれている被災地におけるITビジネス支援について講演いただきました。被災地の産業創出が課題の昨今、非常に興味深いお話でした。第1セッションの後半は破竹の勢いでダウンロード数を伸ばすLINEを開発されているNHN Japan株式会社の矢嶋様からLINEの今後の誕生の経緯、今後に戦略について講演いただきました。日本発のアプリ、LINEの今後が更に楽しみになる内容の講演でした。

第2セッション前半は株式会社システム計画研究所の佐々木様より、マイクロペイメントサービスの可能性について講演いただきました。1円から決済可能、個人情報の管理が不要など、ユーザー、加盟店側両方にメリットのある新しい決済方法の可能性を感じる内容でした。第2セッション後半は株式会社MetaMojiの亀井様より、7note with mazecのご紹介と手描き入力の可能性について講演いただきました。タブレット端末+手書き入力が広げる世界に期待大の講演でした。

第3セッション前半はモーションビート株式会社の森嶋様からRTBを使ったアプリのマネタイズについて講演いただきました。効果的に広告収入を得るための仕組みということもあり、多くの方が熱心に聞き入っておられました。第3セッション後半はグーグル株式会社坂本様からGoogleのマネタイズソリューションについて講演いただきました。講演の中で特に印象に残った言葉として「広告主の方を向きましょう」という言葉がありました。広告をユーザーにきちんと見せ、広告主、ユーザー両方にメリットがあるよう、アプリに広告を組み込みましょうという、目から鱗が落ちた瞬間でした。

第4セッション前半は株式会社日立東日本ソリューションズ菊池様より、業務システムを活用するAndroidアプリケーションフレームワークについて講演いただきました。Androidが今後様々なシーンでより活用される幅を広げる日立東日本ソリューションズ様の取り組み、今後も楽しみです。第4セッション後半は日立オートモティブシステムズ株式会社の津田様より、スマートフォンと車のこれからの関係について講演いただきました。スマートフォンを単にカーナビに接続するだけに終わらない、一歩進んだ活用方法についてご紹介いただきました。
 

ビジネストラックは第1セッションからスーツ姿の方が多く見受けらました。Androidを用いた今後の戦略、収益向上など、企業の方からの注目も高いセッションが多いトラックとなりました。