イベント開催報告 – 3/16(1)

3/16 A会場 テクノロジー/開発(2)

テクノロジー/開発2トラックは、KDDI研究所株式会社の今野様、Lanica, Inc.の井口様、GREE株式会社の堀口様、インテル株式会社の酒本様、グーグル株式会社の佐藤様の合計5つのご講演が行われました。

最初のセッションは、KDDI研究所株式会社の今野様によるご講演でした。
MWC2013で話題となったFirefox OSに対するサーバソケット機能の実装についてご説明頂きました。

2番目のセッションは、Lanica, Inc.の井口様によるご講演でした。
クロスプラットフォーム向けの開発環境であるTitunium Mobile向けのゲームエンジンPlatinoについて現在までの経緯、開発状況等についてご紹介頂きました。さらにデモを通して、ゲームに弱いといわれるTitunium Mobileでも十分ゲーム作成ができることが実感できるご講演でした。

3番目のセッションは、GREE株式会社の堀口様によるご講演でした。
「マルチプラットフォーム時代を生き抜くためのたった一つの方法」というかなりキャッチーなタイトルで多くの聴講者が集まり、非常に注目の講演でした。ご紹介頂いた方法とは、意外にも低レベルなネイティブプラットフォームを活かす実装方法。これによりNDKに再注目した開発者もいるのではないでしょうか。

4番目のセッションは、インテル株式会社の酒本様のご講演でした。
インテルのAndroidに対する様々な取り組みをご紹介頂き、インテルの本気度が伝わる講演でした。早く日本でもインテルChip搭載のスマホ・タブレットが発売されないか、期待している開発者も多いのではないでしょうか。
また、講演直前には、MWC2013でも話題のインテルドロイド君が登場し、素晴らしいダンスパフォーマンスが披露され、多くの聴講者を楽しませて頂きました。

最後のセッションは、グーグル株式会社の佐藤様のご講演でした。
2月に正式にサービス化されたGoogle Cloud Endpointsの紹介でした。ネットワークトラブルにより、残念ながら実際にコーディングしながらのデモは実施出来ませんでしたが、非常に簡単なコードでサーバ側の実装ができるサービスで、是非使ってみたいと思った開発者も多くいたのではないでしょうか。

(H.N)

3/16 B会場 アカデミック/テクノロジー/LT

第一セッションでは、デジタルハリウッド大学大学院 三淵啓自様に「情報革命、ソーシャル+バーチャル=新しいUX インタースペース」と題して情報革命の進化を追いかけながら、Androidの今後の考察についてご講演頂きました。
情報革命の歴史と背景、進化を紹介しながら、第4フェーズではバーチャル革命としてAR(拡張現実)、VR(仮想現実)を説明・紹介して頂きました。。リアルとバーチャル、デジタルとアナログのつながりなどの話ではこれから訪れる未来を少し感じることが出来ました。
また、事例の紹介では既にこれだけの事例があるのかと驚いた方も多かったと思います。

第二セッションでは、KDDI研究所 伊藤 篤様に「災害時聴覚障害者支援システム」と題して聴覚障害者のための災害時支援システムの概要と、その評価について御講演いただきました。
このシステムは特殊な装置・技術を使用しているわけではなく、Web系のエンジニアであれば理解できる技術で構成されており、ワクワクしながら講演を聞くことが出来ました。実際にものを作って運用しての評価では様々なデータを見ることが出来、こちらも非常に興味深かったです。

第三セッションでは、Kii株式会社 鈴木 尚志様に「モバイルクラウド Kii Cloud が実現する世界に羽ばたくモバイルアプリ開発手法と世界のモバイル市場の最新動向」と題して海外のモバイル市場の紹介と、Kii Cloudを用いた開発手法について講演して頂きました。
中国のモバイル事情や、アプリの紹介を絡めてのKii Cloudの紹介ということで通して幅広く、濃い講演でした。
Kii Cloudはサーバサイドでよくある機能を提供してるため、モバイルアプリの開発に集中できるようになっています。解析・分析やプッシュなど、ありがちだけど実装するのが面倒な機能などが充実しているため、こういったツールを用いることで実装の負担を大幅に減らせそうです。

最後はLT・地方支部LTということで、合わせて10名(+α)の方にご講演頂きました。
LTの内容はバラエティに富んでおり、企業色の強いものからコミュニティ関係のもの、ガチLTからネタLTまで様々で、通してLTを見た方も飽きがなく終始楽しめたのではないでしょうか。
言いたいことを5分に収めるために、濃い話を早口でまくし立てるため観客が置いていかれてしまう光景などはLTならではだったと思います。
最後には地方支部LTとして飛び入りでアドリブのLTもあり、非常に盛り上がりました。

(N.S)

3/16 C会場 開発トラック

16日のCトラックでは、チームEGG様、クアルコムジャパン株式会社様、グーグル株式会社様、株式会社ミクシィ様、株式会社Zucks様、アンドロイダー株式会社様による6セッションを開催しました。

第一セッションでは、チームEGGの曽川義英様、赤峰義明様より「アプリリリース後に後悔しないための20のこと」と題してご講演いただきました。
アプリ開発者にとって大事なユーザーからのフィードバックが得られるGooglePlayのユーザレビューを元にどのような対処をすべきかをお話いただきました。

第二セッションでは、クアルコムジャパンの渡辺潤様より「Vuforia 2.0によるスマートフォンARアプリ開発と商用事例紹介」と題してご講演いただきました。
スマートフォンの高性能化と通信速度の高速化に伴いモバイルARを用いた表現力とリアルタイム性の高いサービスの提供が可能となった今日、クアルコムが提供するスマートフォンAR開発プラットフォーム(Vuforia 2.0)とその最新機能をご紹介いただきました。

第三セッションでは、グーグルの坂本達夫様より「開発からプロモーション、収益化、分析まで ~アプリに必要な物は Google にある~」と題してご講演いただきました。
アプリ開発に利用できるGoogleの様々なサービスについてご紹介いただきました。またGoogleの外での活動についてもご紹介いただきました。

第四セッションでは、ミクシィの井上恭輔様より「DeployGate気になってる奴ちょっと来い!」と題してご講演いただきました。
Androidアプリの実機テストを全力で支えてくれる、とても便利なプライベート配信サービスであるDeployGateについてミクシィのAndroidアプリ開発の実際の体験を交えつつご紹介いただきました。

第五セッションでは、Zucksの橋本泰様より「Androidにおけるテストに関して~デバイスをどう選択するか~ abc2013s」と題してご講演いただきました。
Androidアプリ開発でテストを行うときにどのようなデバイスでテストするべきかをご紹介いただきました。ここでは取り上げられなかったNexus端末はエミュレータと同じだと思っているという発言が印象的でした。

第六セッションでは、アンドロイダーの佐藤進様より「新生アンドロイダーについて」と題してご講演いただきました。
日本最大のAndroid情報サイト『アンドロイダー』を運営していて見えてきたセキュリティに対するデベロッパーとユーザーとの意識の乖離や、課題をご紹介いただきました。
また、デベロッパーとユーザーの建設的なやり取りによるサイト内でのアプリ成功例もご紹介いただきました。

(A.S)

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