イベント開催報告

C会場

C会場では秋葉秀樹様、佐藤伸哉様、株式会社バンダイナムコゲームス 小暮聡様による40分のご講演と、15ものLTが行われました。
第1セッションは秋葉秀樹様による「あのロゴあのパーツ、どんなグラフィックソフトで作ってるんだろう?」ということで講演していただきました。
カテゴリはWEBになっていますが、内容的にはデザインが近いと思います。
前半は、アイコンの種類やアイコン作成時のポイント等の解説が有り、後半はツールを使用しての3Dのドロイド君のライブモデリングでした!
やはりその場で何かを作るというのは非常に盛り上がりますね。ツールの使い方を説明しながら、その場でモデリングして行くというのは中々見ることができないと思います。

第2セッションは佐藤伸哉様による「デザイナーからみたAndroid Designの活用ガイド」で、
デザインガイドライン(http://developer.android.com/design/)のポイント解説を講演していただきました。
来場者様の数が非常に多く、立ち見も入りきらないほどの超満員で、デザインガイドラインの注目度の高さがうかがえました。
ボリュームのある講演内容で見所満載でしたが、特に最後、講演資料終了後に実際のデザインガイドラインのサイトを見ながらの解説は必見です。
第3セッションは株式会社バンダイナムコゲームス 小暮聡様による「バンダイナムコゲームスのスマートフォンコンテンツ最大化戦略」ということで、
バンダイナムコゲームスの独自マーケット『バナドロイド』の紹介とスマートフォンにおけるコンテンツビジネスの課題と展望について講演していただきました。
バナドロイドにアプリをリリースする立場からだけでなく、独自マーケットを展開しようとする企業にも非常に参考になる話が多かったのではないでしょうか。
第4、第5セッションのLTでは休憩時間を取らずに続けて行い、1時間40分の長時間開催となりました。
講演者の熱い想いが4分間に濃縮された濃いLTの連続でした。LTの種類もネタLTからガチLTまでバラエティに富んでおり、長時間開催でも来場者を飽きさせない内容だったと思います。

かわいいメイドさんにドラ娘をつとめていただき、会場の盛り上がりに一役買っていただきました。
全セッションを通して、何回か機器トラブルがありましたが来場者様の協力も有り無事に全てのセッションを行うことができました。非常にABCらしく、印象深かったです。

撮影:小山哲志(ABC実行委員会)

D会場

D会場では株式会社NTTドコモ、日本マイクロソフト株式会社、ngi group株式会社、KDDI研究所・富山県立大学、株式会社コンテンツワンの講演が行われました。

第1セッションでは株式会社NTTドコモ のNTTドコモ開発者情報@docomo_dev_info様より、「ドコモの開発者支援とドコモ端末向けコンテンツの作り方」と題してご講演いただきました。開発者向け情報を発信するTwitterアカウントの取り組み、NTTドコモが提供する「docomo Palette UIきせかえ」及び「マチキャラサービス」について、具体的なTipsなどを交えながらご紹介いただきました。
第2セッションでは、日本マイクロソフト株式会社の大西様より、「Windows Phoneを通じて見る、マイクロソフトのモバイルWebの取り組み」と題してご講演いただきました。IE Mobile、Windows Phone SDK7.1(クライアントアプリ開発)、ASP.NET MVC 4(サーバーアプリ開発)、Windows PhoneのPhoneGapサポート(オープンソース)について、デモを用いてご紹介いただきました。参加者からの質問も多く、Windows Phoneの注目の高さがうかがえました。
第3セッションでは、ngi group株式会社の森嶋様より、「SSPを使った広告マネタイズの方法と事例」と題してご講演いただきました。ネットワーク広告・RTB広告を駆使したスマートフォン収益最大化の方法を広告のトレンドや実際の事例をふまえてご紹介いただきました。ユーザー情報の立体的な把握やapp/webトラフィック流通設計に加え、コンテンツ力をアップさせていくことの重要性について、参加者の方々から多くの共感を得ていました。
第4セッションでは、KDDI研究所の土井様、富山県立大学 情報システム工学科の岩本様に、「KDDIのARブランドSATCHと、誰でも使えるモバイルAR開発ツール「SATCH-SDK」を用いたコンテンツ制作方法」についてご講演いただきました。SATCHを用いて富山県立大学が開発したまち歩きARアプリ「氷見でござる」の事例やAndroidならではの活用法など、アプリ制作の際のアドバイスを交えながらご紹介いただきました。
第5セッションでは株式会社コンテンツワンの橋本様より「Androidのマネタイズ~アプリ内課金とリワード広告~」と題してご講演いただきました。アプリ課金の種類とタイプ、、リワードのフロー、メリット・デメリットについて非常に分かりやすくご紹介いただきました。マネタイズについてはAndroid開発者が苦労している部分のため、参加者の関心が非常に高いセッションとなりました。

E会場

E会場では、デザイナーの長谷川恭久様、合同会社キュニップ 代表のおぐら じゅんや様、シャープ株式会社の重田大助様、カイト株式会社 取締役最高技術責任者の田村 秀一様、シャープビジネスコンピュータソフトウェア株式会社の鵜川 裕文様による講演が行われました。

1番目のセッション、長谷川恭久様による講演は、近年のゲーミフィケーションの注目度もあって、すぐに満員となりました。ゲーミフィケーションの基本的な考え方からお話いただき、非常にわかりやすい講演でした。熱心な聴講者が多かったのも特徴です。
2番目のセッションは合同会社キュニップ 代表のおぐらじゅんや様によるTitaniumMobileの講演でした。TitaniumMobileを効率よく使うという部分で、実際のコード例も多数に含む、わかりやすく効果的なセッションだったかと思います。
3番目のセッションは、シャープ株式会社の重田大助様による、シャープ端末の省電力化技術の実装内容と、開発者に向けた対応アプリに感するお話をいただきました。一部のアプリデベロッパーが混乱をしている事象ということもあり、活発な質疑応答もあり、メーカーとアプリ開発者の立場をすりあわせる良い機会になったと思います。
4番目のセッションは、カイト株式会社の田村 秀一様によるマネタイズプラットフォームのご紹介セッションでした。Androidでのマネタイズに対する各種統計情報と、収益性を高める方法も交えてご説明いただき、有益なセッションではなかったかと思います。
5番目のセッションは、シャープビジネスコンピュータソフトウェア株式会社の鵜川裕文様による組み込みプログラミング屋からみるエンドユーザコンピューティングの流れをお話いただきました。聴講者には、過去の経緯を経ての現在の状況をかんがみる良い機会になったのではないかと思います。また、最後にパワーポイントで書いたファイルからapkを吐きだすデモをしていただき、ユーザにやさしいシステムとはなんだということを考えさせられる面白い内容でした。

E会場で行われたセッションは、業界や分野の指向性の高いセッションが多かったのですが、その分野での注目度は高く、全セッション通して会場が混雑する活気ある会場となりました。