イベント開催報告

F会場

F会場では、スペシャリストカテゴリの皆さんによるバラエティ豊かな講演が多数行われました。

1セッション目のTechboosterの日高さん、井形さんによるライブコーディングでは、スクリーンにはEclipseの実装画面のみを映し出し、あとは講演者の解説のみで40分を乗り切る非常にチャレンジングな試みを行い、会場をおおいに沸かせていただきました。当日のソースコードも公開しています。

2セッション目以降は20分ごと前後半に別れたショートセッション方式となり、2セッション前半にはスマートドライブメーター製作委員会から八木さん、後半からは日本Androidの会福祉部の皆さんによる講演が行われました。震災復興を支援する独自アプリや医療分野で活躍している点字アプリなど、幅広い分野でAndroidが利用されているすばらしい事例をご紹介いただきました。

3セッション目前半は日本 Coronaの会から山本さん、後半はSIProp Projectから新里さんに登壇いただきました。マシントラブルの影響で講演時間を入れ替えさせていただくなど、ご迷惑をおかけし大変申し訳ありませんでした。両名とも講演情報を公開していますので、参考にしてくださいませ。

4セッション目前半はこの日F会場最大の集客を記録した京都マイクロコンピュータ株式会社小林さんによるADBの講演、会場背後の立見席だけでは収容しきれず急きょ会場前方にも座って入場していただきました。後半も非常に注目度が高かった、今回のABCで最年少登壇者のAndroid セキュリティ部矢倉さん、中学生とは思えない落ち着いたプレゼンや受け答えで来場者をうならせていました。

最終セッション前半のkinnekoさんは安田講堂でも講演のあったIntelのx86系チップに関する非常に旬な話題を、また後半の日本App Inventorユーザー会多田さんからはMITに移管され再出発となった「App Inventor」の最新情報をそれぞれご講演いただきました。
以上、全9組による内容の濃い非常に充実したセッションをお送りできました。会場にお越しいただいた皆さま、ありがとうございました!

※当日撮影していた録画データを手違いによって破損してしまったため、来場者の方が撮影されたものを紹介しております。ご迷惑をおかけし大変申し訳ありません。

イベント開催報告

撮影:小山哲志(ABC実行委員会)

G会場

G会場では株式会社電通、富士通株式会社、タオソフトウェア、株式会社レキサス、GMOインターネット株式会社の講演が行われました。
まず最初のセッションでは株式会社電通の秋元様、中西様より、電通が提供するグローバル・クラウドサービスについてご講演頂きました。中でもクラウド型デコメ素材提供グローバル・プラットフォームは、開発者・ユーザともにメリットのあるサービスとしてご紹介いただきました。

二番目のセッションでは、富士通株式会社の沢崎様、本田様より2011年冬春モデルのご紹介と、ヒューマンセントリック技術への取り組みについてご講演頂きました。会場では実際にAndroidアプリを使って、来場者の脈拍数を測定するデモが行われました。本技術は富士通株式会社特有の解析技術が用いられているということで、今後の技術・ビジネス展開が注目されます。

三番目のセッションでは、タオソフトウェア谷口様より、Androidのセキュリティに関してユーザ向けに分かりやすくご講演頂きました。立見の出るほどの満員の会場となり、ユーザのセキュリティ意識の高まりを感じることができました。また開発者だけではなく、ユーザの方も本イベントABC2011 Springに多く足を運んでいただけたのではないかと思いました。

四番目のセッションでは、株式会社レキサスの安田様、熊澤様より、HTML5、JavaScript、CSSを使ったネイティブアプリ開発の最新の動向についてご講演頂きました。米国appMobi社の提供するクラウドベースの統合開発環境について、実際に開発の様子の実演を交えながら、ご説明頂きました。立見の出る満員の会場からは、この開発環境について、技術的な質問が途切れることなく続き、開発者の注目度の高さをうかがうことができました。

最後のセッションではGMOインターネット株式会社の稲守様よりPhoneGap・jQueryMobileを使ってのAndroidアプリの開発事例に関してご講演頂きました。こちらも四番目のセッションと同様、HTML5、JavaScript、CSSに関する講演で、UI・UX設計やメリット・デメリットについて開発事例よりご説明頂きました。

H会場

H会場では、株式会社VOYAGEGROUP 椿様、ブロガー いしたにまさき様、アジャイルメディア・ネットワーク 甲斐様、システム工房エム 落合様、ニッポン放送アナウンサー 吉田様、放送作家 伊藤様、ITメディア 一条様と大変バラエティに富んだ講演が行われました。
最初のセッションの椿様は、appmomプロジェクトにおける利用者情報の統計情報を用いた講演で、利用者の年齢や性別、アプリの使用特性など、サービス・アプリ開発者にとって大変興味深い講演でした。講演後の質問の時間でも質疑が活発に行われ聴講者の注目が伺えました。

第2セッションは、ブロガー いしたにまさき様、アジャイルメディア・ネットワーク 甲斐様よりご講演いただきました。いしたに様からは「あんどろっぷ」、「Peachy」、「mill」で得た経験から、女性目線でアプリに求められる要素について。甲斐様はご自身がandroidを推す理由を、豊富な経験を通した実体験からご講演いただき、いずれも多くの方々が講演を熱心に聴講されていました。

第3セッションの落合様は、今後注目がさらに重要度が増していくであろう開発フレームワークについての講演で、今回はオブジェクト指向スクリプトのRubyを用いてマルチプラットフォーム開発を行うことができる「Rhodes」の紹介、機能説明、メリットをご紹介いただきました。また、ライブコーディングを通し、あっという間にアプリが出来上がる様子を目の前で見ることがきました。

第4セッションの吉田様、伊藤様は、トークショー形式の講演となり新しい講演スタイルが提案されました。また、トークショーの内容は、アプリを取り上げたラジオ番組app10のMCをご担当されたなかで感じたアプリ開発の将来性や、放送作家という視点で考えるヒットするアプリの定義など、普段 開発者だけでは触れることが出来ない新しい発想が盛りだくさんのトークショーになりました。

第5セッションの一条様は、IT紙の編集やメディアへの寄稿していた経験から、今後のネットメディアの方向性を考えさせられる講演をしていただきました。